NZからのお便り!

2003/2/20UP

2003年2月16日

Mt.Egmont Norht Summit Route

天気予報どおりの快晴に恵まれた本日、エグモント(タラナキ)山に登頂する。
富士山によく似たこの山の標高は2500mほどで、往復6時間。
山頂付近に残雪が残る点は富士山とは違う。


Mt.Taranaki(Mt.Egmont)

登頂ルートは3ヶ所ぐらいあるようで、私はメジャーな北側ルートから挑んだ。
前日に宿泊先のYHAからシャトルを予約しておき、朝の8時に迎えに来てもらう。
登山口までは40分ぐらいかかる。
徐々に間近に見えてくる山に圧倒される。


インフォメーションセンター

登頂口のインフォメーションセンターには駐車場があるが、数台しか泊まっていない。
富士山とはえらい違いだ…
ここでルート確認と登山者名簿を記入してから登山に向かう。


8:50AM(960m)

歩き始めは、砂利の坂道が続く。
200m間隔に人が歩いているような、まばらな感じなので一人歩きは寂しい。

砂利道が途切れるとコンクリートで舗装された道に出る。
この坂はキツイ!!足が棒になる…

歩き始めて1時間10分ぐらいで山小屋に到着する。
目印は鉄塔が近くに立っているのでわかりやすい。
しかし山小屋といってもここだけなので、またトイレや休憩小屋も無いので
買い物や便は登山口にて済ませなければならない。


10:00AM(1520m) 山小屋と鉄塔

山小屋を超えると木枠の階段を登る。これもキツイ!!
舗装されている道のほうがかえってキツイのである。
何度も休憩しながら永遠と続く階段を登る。
この辺りになると、抜き抜かされることが多くなるので、
自然に周囲の人とも仲間意識が生まれてくる。


(1950m)

階段を過ぎると、今度はアリ地獄のような砂利を登る。
これもまたキツイ。もがき苦しみながら登る。
ここら辺で、ペースが落ち始める…
人も更にまばらになり、ルートを見失う恐れがある。


11:45AM(2200m)

砂利場を過ぎると、頂上が見えてくる。
ゴツゴツとした岩肌を登りきれば山頂のようだ!

しかしこの岩肌も、やはりキツイ!!
3時間ほど登ってきた後の1時間ぐらいの岩場は、こたえる…
また、岩場は道を何度も見失いかけ、足場も悪い。
もし落山した場合は死を意味するに違いない…


0:55PM(2450m)

我慢して登り詰めると、頂上らしき平らな残雪が残る場所に辿りつく。
どうやらここがクレーターの部分のようだ。
一応、登頂成功ということみたいだ!
しかし、上に見える岩の上に人がいるってことはまだ山頂ではないようだ…
ズルズルと残雪の上を楽しみながら更なる岩場に向かう。
周りでは、ゴルフをやっている人や、雪合戦をしている人もいる。
そして岩場を登ること5分、ついに頂上に辿りついた!

「やったー」これでやっと終わった。
予定より30分遅れではあったが、満足感はある。
天気も快晴から少し雲が出てきてはいるが、眺めは良い。
それに高度が低いので酸欠にならない点も良かった。


Summit of Mt.Egmont
1:17PM(2518m)

山頂はこんな感じです〜!
360°パロラマ、遠くにトンガリロが見えました!

登りが大変ならば下りはもっとキツイことになる。
断崖絶壁の岩肌を下るときには生きた心地はしない…


1:50PM

よくもこんな岩を登ってきたようなものだと思う。
景色は絶景ではあるが、恐怖が先に襲う…
…っと思ったとたん、老人が落山しかけた!!
危ない。周りの登山者にも緊張が走った。
でも怪我はいていないようだったので一安心。
再度気を引き締め歩き出す。

途中から砂走りの道が出てくる。
ラッキー!時間と距離が稼げる。
富士山で慣れている私は、スケーティングで駆け出した。
不慣れな周りの下山者を一気に抜いていく。


2:40PM

登りで苦戦した階段は、下山もキツイ!!
後少しで山小屋に到着する〜
頑張るぞ!


3:00PM

山小屋まで下山したところで、シャトル運転手に電話を入れた。
あと1時間ほどでインフォメーションセンターに到着〜


3:20PM

ピックアップ時間ギリギリ。5分前に下山完了。
運転手はもう到着済み。
インフォメーションセンターにて下山報告して完了!


4:25PM

最後に運転手さんと記念撮影!
送迎の時に、親切にしてくれました〜

今回の登山は快晴無風という天候に恵まれました。
所要時間は運動不足から予定より35分オーバーの6時間35分
NZの富士山に登れて良かった!
これからの旅の弾みになった。

次の登山は1ヶ月後のテアロハ山。

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